公開日: 2026年7月10日
電験三種(第三種電気主任技術者試験)には、理論・電力・機械・法規の4科目を一度にそろえなくても合格を積み上げられる「科目合格制度」があります。結論から言うと、①合格した科目は一定期間だけ免除として持ち越せる、②総合合格そのものにも期限があるため計画的な順番が重要、の2点を押さえれば、働きながらでも無理のないペースで進められます。本記事では、電気技術者試験センターの公表資料にもとづいて、有効期限の仕組みとおすすめの受験順を整理します。
電験三種は理論・電力・機械・法規の4科目からなり、各科目とも100点満点中60点前後が合格の基準です(年度により調整される場合があります)。1回の試験で4科目すべてに合格する必要はなく、一部科目だけ合格した場合は「科目合格」として扱われます。電気技術者試験センターの試験概要では、次のように説明されています。
4科目中、一部の科目だけ合格した場合は、「科目合格」となり、最初に合格した試験以降、その申請により最大で連続して5回まで当該科目の試験が免除されます。
つまり、一度合格した科目は、次に受けるときに免除申請をするだけで再受験が不要になります。残りの科目に学習時間を集中できるのが、この制度の一番のメリットです。試験は年2回(上期・下期)実施されるため、5回分の免除は実施回数ベースの期間になります。
有効期限については、基準になる起点が異なる2つの説明があるため、あわせて確認しておきましょう。
前者は「科目に合格した時点」から数え、後者は「最初に受験した時点」から数える点が異なります。どちらの数え方でも、電験三種は1回で決めきる試験ではなく、数年単位で計画してよい試験だとわかります。手元の科目合格があとどれだけ有効かは、試験センターの免除情報検索から申込者本人が確認できます。次の申込み前に、期限が近づいている科目がないか一度チェックしておくと安心です。
科目の性質を比較すると、次のように整理できます。
| 科目 | 主な内容 | 位置づけ |
|---|---|---|
| 理論 | 回路計算・電磁気・電子回路 | 電力・機械の土台になる計算科目 |
| 電力 | 発電・変電・送配電 | 理論の知識を使う暗記+計算 |
| 機械 | 回転機・変圧器・パワエレ | 範囲が広く、電力と重なる部分もある |
| 法規 | 電気事業法・技術基準 | 暗記中心で範囲がコンパクト |
たとえば「1年目に理論と法規」「2年目に電力」「3年目に機械」のように、1〜2科目ずつ積み上げる計画も可能です。計算に慣れている人は理論・電力から、暗記が得意な人は法規・機械の暗記分野から着手するなど、得意分野に合わせて初年度の組み合わせを変えるとペースをつかみやすくなります。年2回の受験機会を使えば、1年で最大2科目分に挑戦できるため、仕事と両立しながらでも現実的なペースで進められます。
電験三種は、①科目ごとの免除は連続5回、②総合合格は最初の受験から3年間、という2つの期限を意識しながら、理論を起点に計画的に進めるのが現実的です。
電験三種の科目別対策アプリで、まずは取り組む科目を選び、収録問題を1問解いてみてください。
本記事は、一般財団法人 電気技術者試験センター等の試験実施団体とは関係のない非公式の学習情報サイトによる解説であり、合格を保証するものではないため、試験制度・日程・合格基準等の最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。