電気工事士の試験ガイド

第二種技能試験の「欠陥」とは

公開日: 2026年7月10日

第二種電気工事士の技能試験は、時間内に作品を完成させるだけでは合格できません。電気技術者試験センターが公表する「欠陥の判断基準」に該当する欠陥が一つでもあれば、その時点で不合格になるからです。対策の近道は複雑な技術を極めることではなく、欠陥の種類と基準を正確に知り、自分の作品を欠陥の視点でチェックできるようになることです。本記事では、公表されている判断基準にもとづいて、欠陥の全体像とよくある失敗のパターンを整理します。

技能試験の合否はどう決まるか

第二種電気工事士の技能試験対策アプリが対象とする技能試験は、公表されている候補問題(例年13問)の中から出題される1問を、支給材料と持参工具で時間内に配線図どおり完成させる試験です。令和8年度は候補問題No.1〜No.13から出題され、試験時間はすべて40分の予定です。

合否は、完成した作品に欠陥があるかどうかで決まります。欠陥のない作品が合格となる一方、欠陥が一つでもあれば他の部分がどれだけ丁寧でも不合格です。「完成させること」と「欠陥なく仕上げること」は別の課題であり、後者への対策が手薄になりやすい点が、この試験の難しさです。

欠陥とされる主な項目

試験センターが公表する「電気工事士技能試験(第一種・第二種)欠陥の判断基準」では、欠陥が12項目に分類されています。代表的な分類は次のとおりです。

分類主な内容
未完成時間内に作品が完成していない
配置・寸法の相違器具の配置や寸法が配線図と違う(寸法は指定寸法の50%以下で欠陥)
誤接続・誤結線配線図と異なる接続、結線の誤り
色別・極性の相違電線の色や器具の極性が施工条件と違う
電線の損傷ケーブル外装や絶縁被覆の傷、心線の露出・折れ
リングスリーブの圧着サイズの選択ミス、圧着マークの不良、心線の露出過不足
差込形コネクタ心線が正しく差し込まれていない(先端で見えない/下端で見える)
器具への結線ねじ締め端子・ねじなし端子での緩み、心線の露出過不足
管工事部分金属管・合成樹脂製可とう電線管の接続不良
その他支給品以外の材料の使用、器具の破損など

(出典: 電気技術者試験センター公表資料)

欠陥になりやすい典型例

判断基準には、具体的な数値で線引きされている項目が多くあります。代表的な例を挙げます。

これらはいずれも「あと数ミリ」の差で欠陥になるかどうかが分かれます。感覚だけで作業を進めず、基準の数値を先に頭に入れておくことが、欠陥を避ける近道になります。

「欠陥としない」例外規定もある

判断基準には、欠陥にしない例外も明記されています。たとえば、リングスリーブの下端から10mm以内にある絶縁被覆の傷や、ランプレセプタクル・引掛シーリングローゼット・露出形コンセントの台座の欠けは、欠陥としません。すべての傷や欠けが即不合格になるわけではない、という線引きも知っておくと余計な不安を減らせます。

なお、材料は試験開始前にすべて支給され、リングスリーブ・差込形コネクタ・端子ねじを除き、作業開始後の交換や追加支給は行われません。材料を無駄にする失敗も、未完成につながる要因の一つです。

試験の基準と現場の基準は違う

試験センター自身も、判断基準にある数値[mm]の許容は試験環境や代用品の使用からくる制約を踏まえたものであり、実際の工事現場ではより厳密な、限りなく0mmに近い施工が求められると説明しています。技能試験の合格は、現場に出るための最低限の技能を示す通過点にすぎないと理解しておくと、合格後の実務にもつながる考え方が身につきます。

よくある質問

欠陥は何個までなら合格できますか?
欠陥は一つでもあれば不合格です。数を競う試験ではなく、有無だけで合否が決まる点を前提に対策してください。
材料が足りなくなったら、追加でもらえますか?
原則としてもらえません。リングスリーブ・差込形コネクタ・端子ねじを除き、作業開始後の交換・追加支給はないため、支給された材料だけで完成させる前提で練習しておきましょう。
小さな傷でもすべて欠陥になりますか?
いいえ。リングスリーブ下端から10mm以内の絶縁被覆の傷や、一部器具の台座の欠けなど、欠陥としない例外も明記されています。ただし例外は限定的なので、基本は「傷をつけない施工」を心がけるのが安全です。

まとめ

第二種電気工事士の技能試験は、欠陥が一つでもあれば不合格という基準で判定されます。未完成・寸法違反・誤配線・リングスリーブや差込形コネクタの選定ミスなど、欠陥の分類と数値をあらかじめ知っておくことが、遠回りに見えて確実な対策です。

電気工事士の試験対策アプリで、第二種の技能試験に必要な候補問題・欠陥チェックを確認してみてください。

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本記事は、一般財団法人 電気技術者試験センターとは関係のない非公式の学習情報サイトによる解説であり、合格を保証するものではないため、欠陥の判断基準・試験制度の最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。