公開日: 2026年7月10日
自動火災報知設備を扱う消防設備士 第4類には、工事と整備の両方ができる甲種4類と、整備のみを行う乙種4類があります。結論から言うと、実務で工事まで担いたい人や一定の受験資格を満たす人は甲種4類、受験資格を問わず整備の知識を身につけたい人は乙種4類が入り口になります。本記事では、消防試験研究センターの公表情報にもとづいて、試験科目・問題数・合格率の違いと対策の始め方を整理します。
消防試験研究センターの公表情報にもとづく試験概要は次のとおりです。
| 項目 | 甲種4類 | 乙種4類 |
|---|---|---|
| できる業務 | 工事+整備 | 整備のみ |
| 受験資格 | 一定の学歴・実務経験・資格が必要 | 制限なし(誰でも受験可) |
| 試験時間 | 3時間15分 | 1時間45分 |
| 受験料 | 6,600円 | 4,400円 |
| 合格基準 | 筆記は各科目40%以上かつ全体60%以上、実技は60%以上(共通) | 同左 |
(出典: 消防試験研究センター「試験の方法」)
筆記・実技とも、甲種4類のほうが問題数は多く設定されています。
| 区分 | 筆記問題数 | 実技問題数 |
|---|---|---|
| 甲種4類 | 45問(法令15・基礎的知識10・構造機能整備20) | 鑑別等5+製図2 |
| 乙種4類 | 30問(法令10・基礎的知識5・構造機能整備15) | 鑑別等5 |
(出典: 消防試験研究センター「試験科目及び問題数」)
表のとおり、製図が課されるのは甲種のみです。乙種4類の実技は鑑別等5問だけで、系統図や平面図を書く問題はありません。逆に言えば、甲種4類を目指す場合は、筆記の暗記に加えて製図という実技科目を独立して仕上げる必要があります。
消防試験研究センターが公表している全国集計は次のとおりです。
| 実施年度 | 甲種4類 合格率 | 乙種4類 合格率 |
|---|---|---|
| 令和5年度 | 32.3%(受験19,205人) | 34.4%(受験8,384人) |
| 令和6年度 | 34.0%(受験19,767人) | 31.2%(受験7,448人) |
| 令和7年度 | 34.5%(受験21,819人) | 34.0%(受験8,047人) |
(出典: 消防試験研究センター 試験実施状況)
甲種4類は毎年2万人前後、乙種4類は8,000人前後が受験する、消防設備士のなかでも申請者数の多い区分です。合格率はどちらもおおむね30%台前半で、年度による大きな乱高下はありません。受験日程は消防設備士の試験日程を参照してください。
第一種・第二種電気工事士の免状を持っている場合、申請により試験科目の一部が免除されます。免除内容は消防試験研究センターの一覧表で公開されており、たとえば甲種4類では基礎的知識(電気)10問・構造機能整備(電気)12問・実技(鑑別等)1問が免除され、試験時間は3時間15分から2時間30分に短縮されます。ただし製図の2問は免除の対象外で、電気工事士の資格があっても製図の対策は別途必要です。乙種4類では基礎的知識(電気)5問・構造機能整備(電気)9問・実技1問が免除され、1時間45分から1時間00分に短縮されます。
甲4・乙4対策アプリでは、受験区分を切り替えるだけで出題範囲と合格判定が自動で調整されます。
甲種4類は工事もできる分、製図を含めた対策が必要になり、乙種4類は受験資格を問わず整備の知識にしぼって挑戦できます。合格率はどちらも30%台前半で安定しており、基礎電気→法令・構造機能→鑑別(・製図)の順で固めるのが近道です。甲4・乙4対策アプリから、まずは収録問題を1問解いてみてください。
本記事は、一般財団法人 消防試験研究センター等の試験実施団体とは関係のない非公式の学習情報サイトによる解説であり、合格を保証するものではないため、受験資格・試験制度・合格率等の最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。