不動産管理の試験ガイド

賃貸不動産経営管理士・マンション管理士 試験までの学習計画

公開日: 2026年8月12日

賃貸不動産経営管理士試験は令和8年11月15日(日)、マンション管理士試験は令和8年11月29日(日)に実施されます。結論として、直前対策の学習スケジュールは「試験までの残り月数から学習フェーズを逆算する」のが立てやすい型です。残り3ヶ月なら全分野の棚卸し→苦手潰し→模試の3段階、残り1ヶ月なら出題数の多い分野から優先順位をつけて模試で現在地を把握する型に切り替えます。本記事では、両試験の出題構成と合格基準点の公表実績を確認したうえで、残り期間別の学習計画の型と、両試験を併願する場合に取り組む順序の考え方を整理します。

賃貸不動産経営管理士・マンション管理士の出題構成

学習計画を立てる前に、両試験の骨格を確認しておきましょう。出題数・試験時間・出題方式は共通点が多い一方、出題範囲は大きく異なります。

項目賃貸不動産経営管理士マンション管理士
出題数50問(管理士講習修了者は45問)50問(一部免除者は45問)
出題方式四肢択一四肢択一
試験時間13:00〜15:0013:00〜15:00(一部免除者は13:10〜15:00
令和8年度試験日11月15日(日)11月29日(日)

(出典: 一般社団法人賃貸不動産経営管理士協議会「令和8年度受験申込案内」/公益財団法人マンション管理センター「令和8年度マンション管理士試験受験案内」)

出題数50問・四肢択一という骨格は共通ですが、出題範囲は賃貸不動産経営管理士が賃貸住宅管理業法・管理受託契約・賃貸借・金銭管理・維持保全など賃貸住宅の管理実務中心、マンション管理士が区分所有法・標準管理規約など分譲マンションの管理組合運営中心と、対象がまったく異なります。3資格全体(管理業務主任者を含む)の比較は不動産管理の資格対策アプリでも確認できます。

合格基準点は年度で変動する(直近の公表実績)

合格基準点(合格ライン)は、その年の出題の難易度などを踏まえて試験実施後に決まる仕組みで、事前には公表されません。学習計画を立てるうえでは、直近の実績を目安として押さえておくと安心です。

項目賃貸不動産経営管理士マンション管理士
令和7年度合格基準点50問中38点50問中42点
令和7年度合格率29.5%11.0%

(出典: 一般社団法人賃貸不動産経営管理士協議会「令和7年度 賃貸不動産経営管理士試験の概要」/公益財団法人マンション管理センター「令和7年度マンション管理士試験の結果について」)

5問免除で受験する場合の合格基準点は、令和7年度実績で賃貸不動産経営管理士(管理士講習修了者)が45問中33点、マンション管理士(一部免除者)が45問中37点でした。賃貸不動産経営管理士は直近5年でも合格基準点が34点〜40点の範囲で推移しており、事前に「今年は何点取れば良いか」を断定することはできません。直近5年の推移は賃貸不動産経営管理士の難易度・合格率・合格点で詳しく解説しています。学習計画は「50問中7〜8割前後を目標に、苦手分野を作らない」という考え方で組むのが安全です。

試験まで3ヶ月ある場合の学習計画

残り3ヶ月ある場合は、次の3フェーズで進めると無理なく仕上げられます。

  1. 最初の4〜5週間: 全分野の棚卸し。 分野別の一問一答を出題範囲全体にわたって一通り解き、得意・苦手を可視化します。この段階では正答率にこだわらず、「知らない論点」を洗い出すことを優先します。
  2. 次の4〜5週間: 苦手分野の底上げ。 棚卸しで見つかった苦手分野に学習時間の6〜7割を配分し、得意分野は忘れない程度の確認に留めます。
  3. 直前2〜3週間: 本番形式の模試を反復。 120分・50問の模試を時間を計って複数回解き、正答率だけでなく時間配分も確認します。

試験まで2ヶ月ある場合の学習計画

残り2ヶ月の場合は、棚卸しの期間を圧縮し、早めに模試を挟んで実戦感覚をつかむ型に切り替えます。

  1. 最初の3週間: 棚卸しを圧縮。 全分野の一問一答を1回転させ、苦手の当たりをつけます。3ヶ月プランより1〜2週間ほど短縮するイメージです。
  2. 次の3〜4週間: 苦手潰しと模試を並行。 苦手分野の反復に加えて、早い段階で模試を1回解き、本番形式に慣れておきます。
  3. 直前1〜2週間: 圧縮復習。 模試で間違えた論点だけをピンポイントで見直し、新しい範囲には手を広げすぎないようにします。

試験まで1ヶ月ある場合の学習計画

残り1ヶ月の場合、全分野を一から丁寧に仕上げるのは現実的に難しい期間です。優先順位づけが最重要になります。

この期間は「間に合うかどうか」より「残り時間で何を捨て、何を優先するか」を早く決めることが、得点に直結します。

賃貸不動産経営管理士とマンション管理士を併願する場合の順序

両試験を同じ年度に併願する場合、賃貸不動産経営管理士(11月15日)とマンション管理士(11月29日)は試験日が2週間差です。出題範囲はほとんど重ならない(賃貸住宅の管理実務 対 区分所有建物の管理組合運営)ため、片方の対策がもう片方の得点に直結するわけではありません。

現実的な型は、試験日が早い賃貸不動産経営管理士に学習時間の大部分を配分し、11月16日から11月29日までの2週間弱をマンション管理士の追い込み期間として確保する組み方です。ただし2週間だけでマンション管理士をゼロから仕上げるのは負荷が高いため、賃貸不動産経営管理士の直前期と並行して、マンション管理士も1日10問など最低限の接触を切らさない工夫が有効です。実務でマンション管理士の優先度が高い方は、この順序を逆にしても構いません。管理業務主任者との受験順に関心がある方は管理業務主任者とマンション管理士どっちを先に受ける?もあわせてご覧ください。

よくある質問

賃貸不動産経営管理士とマンション管理士、どちらを先に勉強すべきですか?
出題範囲がほとんど重ならないため、対策上の有利不利はありません。試験日は賃貸不動産経営管理士が11月15日、マンション管理士が11月29日と2週間差のため、試験日が早い賃貸不動産経営管理士を軸に計画し、その直後の2週間弱をマンション管理士の追い込みに充てる型が組みやすくなります。
直前1ヶ月からの対策でも間に合いますか?
出題範囲全体を一から丁寧に仕上げる時間は限られますが、出題数の多い分野から優先順位をつけ、早い段階で模試を1回解いて弱点を把握すれば、残りの期間を効率的に使えます。ゼロから手を広げるより、対策の的を絞ることが重要な期間です。
合格基準点は事前にわかりますか?
わかりません。賃貸不動産経営管理士・マンション管理士とも、合格基準点はその年の出題の難易度などを踏まえて試験実施後に決まる仕組みで、事前には公表されません。学習計画は直近の実績を目安にしつつ、変動を前提に立てるのが安全です。

まとめ

賃貸不動産経営管理士・マンション管理士とも、出題数50問・試験時間120分・四肢択一という骨格は共通していますが、出題範囲と合格基準点の実績は異なります。残り期間から学習フェーズを逆算し、直前1ヶ月なら優先順位づけを、併願するなら試験日が早い賃貸不動産経営管理士を軸に計画するのが現実的です。

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本記事は、一般社団法人賃貸不動産経営管理士協議会・公益財団法人マンション管理センター等の試験実施団体とは関係のない非公式の学習情報サイトによる解説であり、合格を保証するものではないため、試験制度・合格基準点・学習計画の効果等の最新情報は必ず各実施団体の公式サイトでご確認ください。