不動産管理の試験ガイド

管理業務主任者の合格基準点と当日の時間割

公開日: 2026年8月20日

令和8年度の管理業務主任者試験は2026年12月6日(日)13:00〜15:00に実施されます。この試験には「何点取れば合格」という固定ラインがありません。合格基準点が公表されるのは、試験から約40日後の合格発表日だからです。直近5年の実績では、その基準点は50問中35点から38点の間で動いています。本記事では、一般社団法人マンション管理業協会が公表している結果報告と実施要領にもとづいて、合格基準点の実績と当日の進み方を整理します。

直近5年の合格基準点と合格率

実施年度試験日受験者数合格者数合格率合格基準点(50問中)
令和3年度2021年12月5日16,538人3,203人19.4%35点
令和4年度2022年12月4日16,217人3,065人18.9%36点
令和5年度2023年12月3日14,652人3,208人21.9%35点
令和6年度2024年12月1日14,850人3,159人21.3%38点
令和7年度2025年12月7日14,435人2,832人19.6%36点

(出典: 一般社団法人マンション管理業協会「管理業務主任者試験 結果報告」各年度)

合格基準点は3点の幅で動いている一方、合格率は18.9%〜21.9%の範囲に収まっています。点数のラインより「上位2割前後」という結果のほうが安定している、という読み方ができます。問題が難しかった年は基準点が下がり、易しかった年は上がるため、基準点そのものを目標にすると年によって届かなくなります。

基準点は受験のあとに決まる

令和8年度の実施要領でも、合格基準点の公表日は合格発表と同じ令和9年1月15日(金)と定められています。当日は協会のホームページに、合格者の受験番号・合格基準点・試験問題の正解が掲載されます。つまり受験している時点では、その年のラインは受験者にも分かりません。

この構造をふまえると、目標点の置き方は自然に決まります。直近5年で最も高かった基準点は令和6年度の38点でした。36点を目標にすると令和6年度のような年に届きませんが、40点(8割)を目標に置けば、直近5年のどの年でも合格ラインを上回っていた計算になります。仕上げの段階で「あと何点」を測るときは、直近1年の基準点ではなく、この上振れした年を基準に見ておくと安全です。

試験一部免除者は45問・110分

マンション管理士試験の合格者は、申請により出題範囲のうち「マンションの管理の適正化の推進に関する法律に関すること」の5問が免除され、45問での受験になります。ここで見落とされやすいのが、試験時間も同時に短くなることです。

区分試験時間出題数
一般の受験者13:00〜15:00(120分)50問
試験一部免除申請者13:10〜15:00(110分)45問

(出典: 一般社団法人マンション管理業協会「令和8年度 管理業務主任者試験 受験申込案内書」)

1問あたりに使える時間はほぼ変わらないため、免除は「余裕が10分増える制度」ではありません。さらに、免除申請者はWeb申込であっても試験会場(○○大学等)を自分で選ぶことができず、受験票とともに協会から指定されます。会場を選びたい事情がある方は、この点も織り込んでおく必要があります。免除を受けられる条件そのものは管理業務主任者とマンション管理士どっちを先に受ける?で解説しています。

令和8年度 試験当日の時間割

時刻内容
11:00〜入室開始
12:40〜着席・受験上の注意事項の説明開始
13:00〜15:00試験(120分/一部免除者は13:10〜15:00の110分)
15:00〜解答用紙の回収(離席しない)
15:20頃〜退室開始

受験票の受け取り方は申込方法で異なります。Web申込の場合は令和8年10月27日(火)頃にマイページへ掲示される予定で、郵送はされません。郵送申込の場合は11月4日(水)頃に普通郵便の圧着式ハガキで発送される予定です。Web申込では受験票を各自で印刷して持参することになるため、掲示時期をカレンダーに入れておくと安心です。

出題範囲は5分野

出題範囲は、マンションの管理の適正化の推進に関する法律施行規則第64条で規定された次の5項目です。出題の根拠となる法令等は令和8年4月1日現在で施行されているものとされています。

分野想定される内容
管理事務及び管理者事務の委託契約に関すること民法(契約および委託契約の観点から必要なもの)、マンション標準管理委託契約書 等
管理組合の会計の収入及び支出の調定並びに出納に関すること簿記、財務諸表論 等
建物及び附属施設の維持又は修繕に関する企画又は実施の調整に関すること建築物の構造・材料・部位・建築設備の概要、維持保全の知識と関係法令(建築基準法・消防法等)、劣化と修繕工事 等
マンションの管理の適正化の推進に関する法律に関すること適正化法、マンション管理適正化指針 等(一部免除の対象となる5問)
上記のほか管理事務の実施に関すること建物の区分所有等に関する法律(管理規約、集会に関することなど) 等

(出典: 一般社団法人マンション管理業協会「令和8年度管理業務主任者試験の実施について」)

なお1つ目の分野については、協会が受験申込案内書の記載を「管理事務及び管理者事務の委託契約に関すること」へ訂正した旨を公表しています。範囲を確認するときは、案内書の冊子だけでなく協会サイトの訂正情報もあわせて見ておくのが確実です。

合格率の分母は「受験者」

公表されている合格率は、申込者ではなく受験者を分母にした数字です。令和7年度は申込者17,410人に対して受験者14,435人で、受験率は82.9%でした。申し込んだ人の6人に1人が当日受験していない計算になります。同じ年度を申込者ベースで計算すると16.3%となり、公表値の19.6%より低く見えます。他資格と難易度を比べるときは、どちらの分母の数字なのかを揃えて見るのが正確です。

よくある質問

何点を目標に対策すればいいですか?
直近5年の合格基準点は50問中35点〜38点の範囲で推移しており、最も高かったのは令和6年度の38点でした。基準点は毎年変わるため、直近1年の点数ではなく、上振れした年でも届く40点(8割)を目安に置くと安全です。
合格基準点は毎年同じですか?
同じではありません。直近5年でも35点・36点・35点・38点・36点と変動しています。令和8年度の合格基準点が公表されるのは合格発表と同じ令和9年1月15日で、試験を受けている時点では確定していません。
5問免除だと試験時間も変わりますか?
はい。一般の受験者が13時00分から15時00分までの120分であるのに対し、試験一部免除の申請者は13時10分から15時00分までの110分です。また、免除申請者はWeb申込でも試験会場を自分で選ぶことができず、受験票とともに協会から指定されます。

まとめ

管理業務主任者試験の合格基準点は、直近5年で50問中35点から38点の間を動いており、確定するのは合格発表日です。合格率が18.9%〜21.9%に収まっていることを踏まえると、点数のラインを狙うより、上位2割に入る得点力を40点目安で作るほうが計画が崩れにくくなります。当日は11時から入室が始まり、試験は13時から15時まで。一部免除申請者だけは13時10分開始の110分です。

管理業務主任者 合格ドリルで、分野別の一問一答と本番形式の演習から得点力を積み上げられます。試験日程は不動産管理の試験日程、申込方法と受験料は賃貸不動産経営管理士・管理業務主任者・マンション管理士の申込方法と受験料でご確認ください。

関連ページ

あわせて読む

本記事は、一般社団法人マンション管理業協会とは関係のない非公式の学習情報サイトによる解説であり、合格を保証するものではないため、試験日程・合格基準点・出題範囲・試験一部免除の取扱い等の最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。