公開日: 2026年8月27日
建設業経理事務士3級・4級はどちらも「建設業経理士」の下位区分にあたる入門級ですが、出題科目の範囲が異なります。4級は「簿記のしくみ」の1科目のみ、3級はそこに建設業の原価計算が加わる2科目です(一般財団法人建設業振興基金の公表資料より)。本記事では、公式資料にもとづいて3級・4級それぞれの出題科目・程度の違い、直近5回の合格率、実施地域の違いを整理し、2級への接続の考え方もあわせて解説します。
| 級 | 出題科目 | 程度 |
|---|---|---|
| 4級 | 簿記のしくみ | 初歩的な建設業簿記を理解していること |
| 3級 | 建設業の簿記・原価計算 | 基礎的な建設業簿記の原理及び記帳並びに初歩的な建設業原価計算を理解しており、決算等に関する初歩的な実務を行えること |
(出典: 建設業振興基金「令和8年度建設業経理検定試験のご案内」)
4級は「簿記のしくみ」を理解しているかを問う入門的な内容であるのに対し、3級はそこに建設業特有の原価計算が加わり、決算に関する初歩的な実務まで求められます。科目数・程度ともに3級のほうが一段上、という位置づけです。
建設業振興基金が公表している、直近5回分の実施結果は次のとおりです。
| 実施回 | 実施日 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|---|
| 4級 | ||||
| 第40回 | 令和4年3月13日 | 185人 | 144人 | 77.8% |
| 第41回 | 令和5年3月12日 | 183人 | 138人 | 75.4% |
| 第42回 | 令和6年3月10日 | 163人 | 129人 | 79.1% |
| 第43回 | 令和7年3月9日 | 163人 | 117人 | 71.8% |
| 第44回 | 令和8年3月8日 | 129人 | 90人 | 69.8% |
| 3級 | ||||
| 第40回 | 令和4年3月13日 | 2,010人 | 1,171人 | 58.3% |
| 第41回 | 令和5年3月12日 | 1,845人 | 1,229人 | 66.6% |
| 第42回 | 令和6年3月10日 | 1,735人 | 1,133人 | 65.3% |
| 第43回 | 令和7年3月9日 | 1,625人 | 1,149人 | 70.7% |
| 第44回 | 令和8年3月8日 | 1,733人 | 1,157人 | 66.8% |
(出典: 建設業振興基金 過去の実施状況)
4級は69.8%〜79.1%、3級は58.3%〜70.7%の範囲で推移しています。4級のほうが合格率が高く、出題科目・程度が絞られていることと符合する結果です。とはいえ実施回によって差があるため、直近1回の数字だけで判断しすぎないことも大切です。
3級・4級はいずれも下期のみ・年1回の実施で、上期(1級・2級のみ実施)には含まれません。違いは実施回数ではなく実施地域で、3級が全国主要都市で実施されるのに対し、4級は一部地域のみでの実施とされています(建設業振興基金「令和8年度建設業経理検定試験のご案内」より)。4級での受験を検討する場合は、居住地に会場が設けられているか事前に公式サイトで確認しておく必要があります。受験料や3級・4級の同日受験の組み合わせなど、申込みの詳細は下期試験の日程と申込みにまとめています。
建設業振興基金は受験資格について「どなたでも、ご希望の級・科目から受験することができます」としています(令和8年度建設業経理検定試験のご案内より)。つまり4級・3級に合格していなくても、制度上はいきなり2級から受験することが可能です。ただし出題科目は3級から2級にかけて連続しており、2級では3級の簿記・原価計算に加えて会社会計が出題範囲に加わります。実務としては3級までの内容を土台に2級へ進む人が多いとみられます。また、3級と2級は同日受験が可能な組み合わせとして公式に認められており、3級の学習が仕上がった段階で2級を同時に受けるという受け方もできます。2級の合格率の推移や1級との比較は2級の難易度と合格率の目安で解説しています。
4級は「簿記のしくみ」1科目、3級はそこに建設業の原価計算が加わる2科目で、程度・合格率(4級69.8%〜79.1%、3級58.3%〜70.7%)ともに3級のほうが一段上です。受験資格に級の連続性はなく、どちらからでも、また2級からでも受験できますが、3級と2級の同日受験という選択肢もあります。
まずは3・4級 対策アプリで1問解いて、出題の雰囲気を確かめてみてください。2級を見据える場合は2級 対策アプリもあわせてご覧ください。
本記事は、一般財団法人建設業振興基金等の試験実施団体とは関係のない非公式の学習情報サイトによる解説であり、合格を保証するものではないため、出題範囲・受験資格・日程等の最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。